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めも。雑記。

身体診察のポイントまとめ

 

 

 

身体診察

〜メニュー〜

  1. 全身外観
  2. バイタルサイン
  3. 皮膚
  4. 頭部
  5. 頸部
  6. 胸部
  7. 腹部
  8. 四肢
  9. 背部
  10. 神経系

 

 

 

 


1.全身外観

 

  • 非常に病的な外観
  • 中等度に病的な外観
  • 軽度に病的な外観
  • 良好

 

に分ける


2.バイタルサイン

体温、血圧、脈拍、呼吸(古典的4つ)、意識レベル、SpO2、尿量(この順)


呼吸数は必ず!→SpO2はPaO2かなり下がってやっと低下してくるから

 


3.皮膚

→全身状態をよく表す
皮疹の記述の仕方注意

 

も大事

→貧血で蒼白なる、チアノーゼ、ばち指、さじ状、Terry's nail(白い混濁あり)、Beau's line(爪を横断する溝)

 


4.頭部

  • 眼 貧血黄疸
  • 口腔内 脱水潰瘍齲歯
  • 咽頭 5 killer sore throats(扁桃周囲膿瘍、後咽頭膿瘍、喉頭蓋炎、ルードウィッヒアンギーナ、レミエール症候群)
  • 耳 高齢者耳たぶのしわ(動脈硬化)

 


5.頸部

→リンパ節(局在、サイズ、硬さ、癒着、圧痛)

 


6.胸部

→心臓と肺

 

  • 心臓

触診で心尖拍動、最強拍動点、心雑音のスリル、心拡大確認、S1.2.3.4(3.4はベル型左側臥位)確認

 

心雑音

→フェーズ(心尖、橈骨拍動の触診併用もあり)

最強部位

シェイプ((de)crescendo)

レバインで分類

(1:聴診器を当てた瞬間は聞こえない2:当てた瞬間に聞こえる3:大きいがスリルはない4:スリルが触れる5:聴診器の縁でも聴こえる6:聴診器を離しても聴こえる)

レバイン分類、スリルについて - あうとぷっと。

放散部位

 

 

 

視診(樽状、補助筋、気管短縮、Hoover徴候)

 

打診(鼓音濁音)

 

聴診 

気管支呼吸音→吸気〈呼気 (肺胞呼吸音は逆)

呼吸複雑音→連続性(wheezes.stridor.rhonchi)と断続性(crackles)

 

 


7.腹部

 

視診 

 

腹部膨満(fluid.flatus.fat.fetus)

腫瘤 拍動性か否か、ヘルニア、皮膚変化

 

聴診 消失(5分)低下(1分聴いてやっと)正常(当ててすぐに)亢進(激しい)金属音

 

打診 

腹水と脂肪の鑑別 shifting dullness 

 

臓器腫大 肝臓6ー12㎝まで、脾臓は左前腋窩線最下の肋間打診で吸気時にも鼓音ならok

 

打診圧痛 陽性なら局所の腹膜炎示唆、広範囲に陽性か筋性防御ありで汎腹膜炎示唆

 

触診 浅い/深い触診、反跳痛の有無

 

直腸診 

 

消化管出血、骨盤腹膜炎、肛門周囲膿瘍では行う

便の性状、子宮頸部の可動圧痛、前立腺炎

 

 


8.四肢

上肢では指の関節の変形腫脹、下肢では浮腫

 

 

 

 

9.背部

 

  • 脊柱の変形

→やばいと換気不全、高齢女性の後弯なら骨粗しょう症

 

  • 圧痛点から皮膚筋肉骨深部の区別

 

  • 脊椎病変なら棘突起を順に叩打
  • 腎臓ならCVA
  • 寝たきりなら仙骨、大転子の褥瘡

 

 


10.神経系

 

  • 意識レベル認知機能 HDS-R.MMSE、鎮静の評価にRASS、ICUせん妄にCAM-ICU

 

  • 脳神経 それぞれ評価

 

  • 運動 上下肢のMMT

 

  • 感覚 

表在感覚 触覚温痛覚(エタノールパックの角と中身で冷覚)

深部感覚 位置覚振動覚

 

  • 協調運動 

抹消 指鼻踵膝試験

体幹 ロンベルク継足

 

  • 深部腱反射  -(消失)±+ ++ +++(クローヌス)

 

  • 病的反射 上肢のワルテンベルク反射、下肢のバビンスキー反射